1980年代
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★K高FS同好会OBさん 2013.01.19

あれはとてもとても あっちぇ日でした。

---30年程前
ぷら〜と寄った楽器屋で「おもっしぇっけ、出てみねけ〜」と誘われ、参加することにしたイベント。
「おもしろそうらね〜出てみっか〜」と気楽に即エントリー。

当時高校生だった私は、チャリンコのメンテナンスからのスタート。
先日まで東掘の楽器屋のウインドウを飾っていた、今は私の手に馴染みかけのTokai シルバースター 
ヴァンヘイレンモデル(赤)をケースにぶち込み背負う。
椰子の木をイメージして作った髪を隠すため、麦わら帽子をかぶって準備完了。
愛車に跨り、出発進行。阿賀野川河川敷までは、チャリチャリ ほんの40分程さ。

現地に着くと凄まじい数のドラムセットと放送局のカメラが待ち受けていた。
それらは、私の想像を遥かに超えていた。
そういえば、所ジョージさんが指揮をするんだっけ。
来る人、来る人、皆思い思いのスタイルでとても楽しそう。
なんかとんでもなく楽しい空間にいる自分に気がついた。

取り合えず衣装(仮装?)に着替え、初お披露目となるギターを準備。
シールドを受け取りギターにジャックイン。
って、何? このシールドの本数!!
音でるかな?「ジャラーン」うぉ遠くで鳴ってる!!
なんかムッチャWakuWakuしてきたぞー。

サンプル演奏の「GetBack」に続いていよいよ本番。
指揮者がいるとはいえ、100人でぶっつけ本番の演奏なんてできるの?
演奏曲は「JohnnyB.Goode」。スリーコードの名曲だ。
所さんが、演奏者の前に立った。相変わらず優しさが顔中からあふれている。
所さんの指揮で演奏スタート。
ぬぉ、いきなりリズムを失った。
ドラムは単なる地響き、ベースはリズムの違う不協和音、ギターはこれまでに無い雑音。
何だ、ひでー音だぞ。
って、お〜い、所さん、指揮しねぇーで踊ってるじゃん!
お客さん、何に合わせて手拍子してんだ?ある意味、すっげー。
おい、こらっ、俺によじ登り交尾しようとしてる犬がいるぞ。あ〜れ〜やめてぇ〜こんなところで・・・。
これって、もしや野外ライブの醍醐味?くせになっりっそ・・・。
こんな騒音聞かされてお客さん怒らんでね。
あれ、でもお客さん楽しそう。すっげー楽しそう。
そうだ、ここは綺麗な演奏を聞かせたり聞いたりする所ではなく、皆が楽しむ場所なんだ。
なんか楽しい、とっても楽しい、めっちゃ楽しい、死ぬほど楽しい。
体があっちぇ、頭もあっちぇ、周りの皆もあっちぇ、最高にあっちぇ。

「大新潟ロック」

凄まじい騒音の中、観客、指揮者、演奏者、スタッフの皆が、最高にあっちぇなった日だった。
上手な演奏のアマチュアライブは、たくさん観て来た。
だが、あんなにあっちぇアマチュアロックイベントには出会えていない。

---そして、現在
あれから時が流れ、私もいっぱしに人の親となった。
さて、あのTokai ヴァンヘイレンモデル。
数年前に約30年の眠りから覚め、長岡のライブハウス「音楽食堂」で行われた楽器屋主催のライブで再び鳴り響いた。
もちろん、プレイヤーは私ではなく、我が息子と変わりましたが。
その後、彼はバイト代で東三条の楽器屋からTokai LCを購入、長岡の楽器屋のスタジオで練習している。

彼がステージに上がるとき、私が彼に言う言葉がある。
「ライブはお前たちの演奏を聞かせる場所ではない。お前たちの演奏を基に集まった人が皆、楽しむ場所なんだ。」

思えば、この楽器屋さん、付き合い長げーな。
髭のおじさんから買った、初めてのYAMAHAフォークギター。
確か、映画グリースの招待券が2枚も付いていた。
背の高い細身のおにいさんから買ったMorrisのフォークギター。
スーパースターは叶わぬ夢だったが、今でも息子と娘が弾いている。
私(いや、もはや我が家)の音楽シーンには必ず「あぽろん」の名前があがる。
我が家にとっては身近で大事な街の楽器屋さん、40周年おめでとうございます。
これからも、もっともっといろんなあっちぇ事、いっしょにやって行きましょう。