彼は人生の大半を変り種のビンテージギターの収集に費やしてきました。
1958年ギブソン・レスポールや1959年フェンダー・ジャズマスターといった「非ビザール」ギターの価格が高かったためか、マイクは変な形のギターに目が行く様になりました。長年これらのギターを買ったり売ったり、レストアしたりしてきた結果、私のような人が集まってもっと学べるようなウェブページを作ろうと決心しました。それが、ビザールの経典的サイト“My Rare Guitars”です。
そして、いわゆるヴィンテージビザールと言われるアメリカンビザールを収集していたマイクは、アメリカ以外の国から新しい奇妙なギターを集め始めることになります。
それは、1960年代からの古いお気に入りのギターの多くが再発売され始めたことにありました。
イタリアのEKO、ロンドンのBurnsをといったブランドが復刻し、現代の多様性ある世代の元で新たなビザールブランドなども生まれ始めてきたのです。
時代の流れ(時代が遂に追いついた)を感じたマイクは、Mosrite、VOX、Sirline、UNIVOX、Coral Hornetなど、自分の好きなものを再現するために、自分のブランド“Eastwood Guitars”を立ち上げたのです。
希少なビザールギターは見つけるのは難しく、購入するには高価で、しかも大雑把な品質のものが多く、演奏もひどいものでした。
お気に入りの収集品からインスピレーションを受け、古いデザインを演奏しやすいように改良し、現代の製造技術を駆使して素晴らしいクオリティをリーズナブルな価格で作り上げ他のです。
そして、“Eastwood Guitars”は、最初の年に500本以上のギターを販売し、多くのミュージシャン、プレイヤーに称賛を得る事になりました。
Eastwood Guitarsの現在の目標は、自分たちのレガシーを築き上げることを目標としています。毎年5~8本の新しいモデルを開発し、60年代、70年代の失われた、しかし忘れられていない名作を再現し、数量限定で販売することにあります。
音楽的インスピレーションのキュレーターとして、ロックの歴史の端々から、クールでありながら商業的な成功を収めることができなかった素晴らしいギターを蘇らせたいと考えています。そして、これらの美しいギターを、より多くのプレイヤーに使ってもらえるように作り直すのです。
Eastwood Guitarsは、産業的、商業的に成功しなかった、しかし、ギターの歴史の一部を担った銘品(迷品?)を作り続けるビザールギターの最高峰ブランドです。