Martin ファクトリーツアー 2024 本場ナザレスでカスタムギターオーダーしてきました!【三条店】
何と、今年のファクトリーツアーにあぽろん参加させていただきました!
前担当者がMartinファクトリーツアーへ行ってから約8~9年、ようやくまたとないチャンスに心躍ります。
あぽろんを代表して三条店・店長兼アコースティックギター担当の島方が現地へ行って参りましたので早速レポートさせていただきます。
今回のファクトリーツアーの目的ですが
・お客様オーダーMartinギターの木材選定+オーダー
・当店オリジナル仕様カスタムMartinギターの木材選定+オーダー
・カタログ外のMartin Custom Shop製ギターの買い付け
その他、Martin社のナザレス工場にてギターの製作現場の見学や職人さん達との触れ合いを得て様々な知識やMartinギターへの情熱を受け、今まで以上にお客様へMartinギターの素晴らしさや拘りをお伝えし喜んで頂けるようにしたいと思い、勉強の為に参加させていただきました。
もちろん弊社社長に直談判したのは言うまでもありません・・・。
行かせてもらえて感謝感激です。
『出発します♪』
久々の海外なので15:30集合のところ13:00過ぎに新潟より東京羽田空港へ到着。
参加されるディーラーさんと合流し和気あいあいと談笑していると早くも出発時刻に。
羽田を発ち機内食を済ませてウトウトしながら睡眠するもなかなか寝付けれずに目覚めると同じ姿勢だからか、ありとあらゆる関節が痛い・・・。
映画のミッションインポッシブルを観終わっても到着まであと6時間強・・・。キツイ・・・。
先輩参加ディーラーさんの仰るMartinファクトリーツアーの『修行』はこの事だったのです。
無事到着し、交通渋滞があったもののその日はMartin社のケータリングを済ませ早々に就寝。
明日からのミッションに備えます。
時差ボケと闘いながら朝Martin社へ向けて出発します。
バスで10分ほど走るとMartin社が見えてまいりました。
これからどんな木材、杢目の物に出会えるかとおもうと本当にワクワクします。
入口でパスを受け取ります。
これでMartin工場内殆どを自由に行き来することが出来るそうです。
ちゃんと名前が書いてあって嬉しい。
階段で建物二階に上がるとCustom Shopと書かれた壁面に限られたキーパスが無いと入れない部屋に通されます。
すると美しいMartinの壁画が。
いよいよこの中で重要な仕事が待っていると思うと緊張します。
『WOOD SELECTION』
Martinカスタムオーダーはいつでも受け付けていますが木材杢目を選定できるのは選ばれてファクトリーツアーに参加した楽器店のみの特権です。
それでは今回のツアーでの重要な木材(杢目)選定の開始です。
完成時のイメージし、見た目に大きく影響し、且つサウンド面でもお好みや理想とする物を選ばなければいけません。
実際にタッピングし材のサウンドの傾向を予想して慎重に選びます。
ハッキリ言いましょう。
どれも本当にかっこいい杢目で迷います!
今回ご希望にあったのが細かく目の詰まったシトカスプルース。
画像は載せられませんが選びに選び抜いたのが美しく細かく目の詰まった木材を選定することが出来ました。
しかも縦だけではなく横にも線が入った良い目を選べて本当に嬉しい。
続いてはカッコイイ杢目のアディロンダックスプルース。
センスを問われる選定だけに慎重に選定しました。
『あぽろん店分カスタムギターの木材選定』
あぽろん店分オーダーギターの木材選定も開始です。
お客様分を見つけたからといってコチラも手を抜けません。
店分のギターに選んだ材がコチラ。
こちらも目が細かく詰まって横に入るフレイムが良い感じです。
流石プレミアムグレード!
同じ個体は存在しませんのでしっかりと記入をしてもらいます。
『プレミアム・マダガスカルローズウッド選定へ』
午前に他社ディーラーさんも含めあらかた材を選定し終えてお昼休憩後、いよいよ本命の
プレミアム・マダガスカルローズウッド材の選定です。
渡米2週間前に急に「限定でプレミアム・マダガスカルローズウッド材オプションが可能になりました!」と
連絡が入り、大慌てで申し込みました。
ブラジリアンローズウッドを彷彿とさせる美しい杢目、そしてブリリアントなサウンド。
今やMartin社はおろか各社でもマダガスカルローズウッド材は希少材であり簡単にオーダー出来ないため
今回はオーダー出来て本当にラッキーでした。
今回は参加ディーラーさん限定でマダガスカルローズウッド材オーダー可能ということですので希少性は更に倍増です。
その中から各ディーラーさん達と材の選定が始まり、ようやく手に入れたマダガスカルローズウッド材がコチラです!↓
柾目と左右に渦巻く『これぞマダガスカルローズウッド』という杢目をセレクトしました!
これをどんなギターに使用するかというと・・・
『究極のD-45プレミアム・マダガスカルローズウッド仕様!』
そう、皆の憧れD-45です!
テーマはありそうでないモダンヴィンテージD-45
カスタム内容は
・敢えて着色しないクリアフィニッシュ
・1960スタイルのヘッドストックのラウンドコーナー
・1960スタイルを彷彿とさせるブラックピックガード
・ヴィンテージスタイルのクローズタイプのグルーバーペグ102-GV
・ネックシェイプは1960スタイルのロープロファイルスタンダードテーパーでナット幅42.9mm
・フォワードシフテッドブレーシング・ノンスキャロップド・ブレーシング
・『選定プレミアムグレード・シトカスプルース』トップ
・『選定プレミアムグレード・マダガスカルローズウッド』サイドバック
完成は一年~一年半後の予定です。
楽しみですね♪
木材選定の重要任務を終えたところで一階のマーティン・ミュージアムへ見学に。
このマーティン・ミュージアムに展示されている1800年代初頭~の貴重なギターはオークションなどコレクターから買い取った物まで多数あり、さまざまな歴史を感じさせるコーナーです。
初日が終了しました。
いよいよ明日は二日目のPre-Built Custom品の商談会です。
屈指のCustom Shopビルダーが組み上げた一点物の限定ギター。
一本一本全く異なるスペックでありスペシャルな限定品です。
今回の商談会は欲しい商材を公平に購入することが出来るよう野球ドラフトのようなスタイルで欲しい商材に入札し、他ディーラーさんと欲しい商材が被った場合はデジタルのくじで決めるというスタイルでした。
その中で見事引き当てたモデルがコチラ↓
HD-28 STYLE ADIRONDACK SPRUCE GONCALO ALVES ¥1,230,000(税込)
HD-28をベーシックに
・アディロンダックスプルースTOP
・プレミアムグレード・ゴンサロアルベス(タイガーウッド)SIDE&BACK
・ゴールデンエラ・スタイル・フォワードシフテッド・スキャロップド・ブレーシング(アディロンダックスプルース)
・クリアフィニッシュ
・アンティーク・ホワイトバインディング
アディロンダックスプルースのエレガントなサウンドに加えプレミアムグレード・ゴンサロアルベスのサウンド故か聴いた事のない透き通った美しいハーモニクスが魅力の一本です。
まるで大きな大きな鐘を鳴らした後の余韻のようなサウンドの美しさに感銘を受けて見事引き当てる事が出来ました!
そしてもう一本引き当てたモデルがコチラ↓
D-28 AUTHENTIC 1937 STYLE HIDE GLUE FLAME MAPLE BINDING ¥2,140,000(税込)
こちらは何と最上位クラスAUTHENTICを彷彿とさせるモデルで
D-28ベーシックに
・プレミアムグレード・シトカスプルースVTS(M1)TOP
・プレミアムグレード・グァテマランローズウッドSIDE&BACK
・オーセンティック”ドレットノート”ボディ・シェイプ
・ハイドグルー(にかわ)接着
・ウェーバリー製オープンギヤペグ
・ヨーロピアン・フレイムメイプル・バインディング
・ロングサドル
・アジャスタブル14Fretジョイント
etc・・・
古き良き戦前のD-28スタイルを踏襲しながらも現代仕様も取り込んだ仕様となっております!
シトカスプルースVTS(M1)の熟成されたヴィンテージ・サウンドとハカランダを彷彿とさせる倍音豊かでサスティーンもあるエレガントなグァテマランローズウッドとの組み合わせは初めてお目にかかれましたが、これが
素晴らしい!
オーセンティック・シリーズでは戦前の仕様を踏襲するためネックのトラスロッド調整が出来ませんが本器はそれが可能なんです!
これ結構気になる方は気になるのでポイント高いですね。
入荷は2024年12~2025年1月を予定しております。
入荷した際にはWEBにもアップしますのでこちらを要ブックマークお願い致します。↓
https://www.digimart.net/search?shopNo=4882&brandnames=Martin
次はMartinファクトリー内を案内していただきました。
広大なファクトリー内では効率化を図りながらもハンドクラフトに拘り、日々良きものを作る職人の情熱に感動しました。
私が見てきたファクトリー内の一部をここにアップいたします。
以上、あっという間に2日間が終了しました。
今回カスタムオーダーした4本のモデルは早いモデルは2025年9月~2026年5月に入荷する予定です。
2本のPre-Built Custom品は2024年12月~2025年1月入荷の予定です。
最後までブログを読んでいただきありがとうございました。
今回のツアーで得た商材や学びをお客様に喜んで頂けるために活かしていきたいと思います。
また楽しい内容をお送りしたいと思いますのでまたブログを覗いていただけると幸いです。
それでは。
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