あぽろんが誇るエレクトロニックエンジニア”Dr.Lake”に色々聞いてみた!
あぽろんブログへようこそ!
今回はあぽろんでオリジナルエフェクターやエフェクターモデファイ、Dunbleクローン、などアンプ、エフェクターの修理などを担当してくれている”Dr.Lake”の工房に訪問しいろいろとお話をお伺ってきました。
Dumbleクローンプロジェクトを中心に人気のTS系モデファイの事などなど。
それではどうぞ!
スタッフE:
Dr.Lakeご無沙汰してました。今日は主にDumbleクローンのお話を中心にお話聞かせてください。
あと、そろそろ新しいプロダクトの進捗聞かせてくださいね。
Dr.Lake:
久しぶりです。今日はよろしくお願いします。新しいプロダクトすんません。そろそろやります。
スタッフE:
ではDumbleクローンプロジェクトについて聞かせてください
スタートした経緯はどうゆうところから?
Dr,Lake:
前職を退職し、あぽろんでアンプ、エフェクターの修理を請け負うようになり少しずつ仕事が増え始めたころ、前職のアメリカの勤務先で出会った当時のスタッフからいろいろなアンプの回路図のデータをもらった中に
Dumbleアンプの回路図もあったんです。そんな折、あぽろんからもDumbleアンプを製作できないかと相談があり
それからDumbleアンプの回路図を収集し始めたのが事の発端です。
スタッフE:
Dr.Lakeは実際にDumbleアンプの音を聞いたことありますか?
また音の印象は残ってますか?
Dr,Lake:
まだ20代の頃アメリカで働いてた頃同じ職場のスタッフと観に行ったロベンフォードのライブが原体験です。
出てくる音のスピードが速い、歪むポイントが曖昧で味のある音だなーという印象でした。
アメリカ懐かしいねぇ。
スタッフE:
確かにスピード感ありますね。歪みが曖昧って玄人向けって感じです。
そもそもDumbleアンプは伝説のアンプと言われていて、回路図や設計には諸説ありますよね?
何をもってDumbleと呼ぶのでしょうか。
Dr,Lake:
Dumbleには基本的な回路があります。そこからアーティストなどから注文があった際にチューニング、アレンジしていくのが基本の流れです。あぽろんのDumbleクローンもその点を踏襲してます。
アンプの基本回路はFender Bassmanでそこからオリジナル回路を製作したと言われてますが詳細はブラックファイル状態です。
スタッフE:
現代でもいろんなメーカーがダンブル系と呼ばれるアンプを製造、販売してますが「うちのはココが違う!」という
ポイントありますか?
Dr,Lake:
実を言うと世の中に出回ってるDumbleアンプの回路図そのまんまで製作するとあんまり良い音じゃないと思っています。母体となるアンプに合わせて最終的に「耳」でサウンドを決めている点が一番の違うポイントではないでしょうか。
ある程度組み上げてから、音を出しながらコンデンサ、配線材、真空管、ハンダ、コンボタイプならスピーカーなど変更していきます。実はかなりこだわって創ってます。笑
初期物のDumbleの回路図を見るとLowBoost,Midシフトスイッチが付いてますがこれもあまり良い音ではないので
アレンジして現代でも使えるサウンドになってます。中でも内部配線材、ハンダはかなりこだわって適材適所で3~4種類ほど使い分けてます。コンデンサも場所によってヴィンテージ物、NOS物、現行品を使い分けてます。
真空管もマッチドで市販されてるものを使用するわけではなく現物合わせでサウンドを決め込んでいきます。
「これか?」「こっちか?」など実装して音を出して、交換して・・を繰り返し最後は自分の「耳」でサウンドを決めていきます。
最近は良質なパーツもな無くなりつつあり現存しているモデル達は貴重になるかもしれませんね。
世の中に販売されているDumble系アンプ達もそうかもしれませんがなかなか大変な工程を経て誕生していると思っていただけるとありがたいですね。
スタッフE:
ハンダ、配線材を数種類使い分けていたとは驚きです。最終的には「耳」でサウンドを決めている点はプレイヤー、エンジニア魂を感じますね。めっちゃ好感度上がりました。
少し話題を変えて、近年ますます人気が出てきているTS系モデファイも聞かせてください。
Dr,Lake:
TS系のモデファイはとても大変でした。ほとんどのTS系モデファイはパーツ類の変更が主だと思います。
その中でどうゆう点で差別化する改造ができるか頭を悩ませました。
スタッフE:
確かに世に出回ってるTSモデファイをみてもパーツ数点の変更、ICを当時物と合わせるなどが多いですよね。
こだわってるメーカーさんがほとんどですがTSは回路的に改造するポイントが少ないとも聞きます。
Dr,Lake:
そうなんです。思った通りにならない事が多かったですね。普通だったらこのパーツを変えたら低域が持ち上がるぞ
という箇所もなぜか発振しちゃったり。当初依頼をいただいたときは、さてどうしようか。と思ってましたね。
スタッフE:
本当いつもありがとうございます。そんな中今ではTS9 TS808 TS miniのモデファイをお願いしています。
どの機種も好評頂いてますが各機種どんな違いがあるのでしょう。
Dr,Lake:
TS9 TS808はわかる方にはわかると思いますが回路、パーツはほぼ一緒です。その中ではパーツ変更などでキャラクターを分けています。特徴的な3モードスイッチにつていはTS9,TS808違うモードを搭載してます。
TSminiは回路は一緒ですが内部がチップパーツ使用しているため元々のサウンドが違いますね。製作は困難を極めました。こちらもミニスイッチを搭載、一部ですがチップパーツも交換してます。チップパーツは米粒サイズなので本当大変なんです。
サウンドのチューニングはやはり「耳」で行ってます。
スタッフE:
いずれのモデルも難産な感じだったんですね。
今後数モデル開発と過去モデルも復刻をお願いしてますので楽しみに待ってますね!
Dr,Lake:
新製品開発すすんでなくてほんとスンマセン。本腰入れてやりますね。
過去のモデル復刻も少し仕様変更します。本日はありがとうございました。
まだまだエピソードはありますが今回はこの辺で。
ほとんどの製品が難産でしたがその代わりにこだわりがあり、サウンドも良し!最終チューニングは「耳」。ここ重要です。
気になった方は是非チェックよろしくお願いします!
https://apollonmusic.com/Dr.Lake/
Dr.Lake Dumble Clone Project No.008 Bassman Head100 (フェンダー ダンブル)
https://www.digimart.net/cat12/shop149/DS07519809/
Dr.Lake製品デジマートページ
https://www.digimart.net/search?shopNo=149&keywordAnd=Dr.Lake