親しみのあるデザインに、ユニークなアイディアを詰め込んだギター!Fretking Country Squire Semitone De Luxeのご紹介!
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今回のブログでは、親しみのあるデザインに、ユニークなアイディアをこれでもか!というくらいに詰め込み、「実用性」、「ルックス」、「面白さ」を良いバランスで融合し実現しているギターブランド、Fret Kingについてご紹介!
Fret Kingは楽器ビルダー、パーツ設計の世界の第一人者Trev Wilkinson(トレヴ ウィルキンソン)と、英国のミュージカル・マ―チャンダイズ・ディストリビューターJHSにより手掛けられるUKデザインのブランドです。
1993年にFret-King初のギターラインとして「ユニークでありながら親しみやすい特徴」を持つ3つのモデルが開発され、その後ヨーロッパで少数の高品質な製造を開始します。(2003年~製造中止)
現在では長年にわたる経験や伝統に基づき、革新的なモデルをアジア圏にて生産しています。
今回紹介するシリーズはFret-Kingの伝統、ブティックデザイン、カスタムショップの品質、プレイアビリティ、個性を融合させた「Black Label 」シリーズの1本。手の届く価格でプロのギタリストの方でも、プレイ可能なクオリティを目指したシリーズです。パーツにはWilkinson製のものがふんだんに使われており、品質へのこだわりも見受けられます。
実力、実績のあるビルダー、会社が携わってきた背景、ストーリーのあるブランドなんです!
今回紹介するモデルが…コチラ!
一見親しみのあるテレキャスタータイプのギターですが…
ピックアップの数だったり、アームが付いていたり独特なピックガードのシェイプだったり…良い意味で「普通」ではないことが分かるかと思います(笑)
Fretkingの中でも人気の高いモデルの、Country Squire Semitone De Luxeというモデルです。こちらの個体はHoney Burstカラーにて仕上げられています。
ボディ材にはAlderを採用。
ピックアップはリアから、ミニハムバッカー、シングルコイル、ハムバッカーという配列。搭載されている3つのピックアップの種類がすべて違います…それだけでなんだかワクワクします!
搭載されているピックアップはもちろんWilkinson製ピックアップ。更にFretking専用に開発されているので、それぞれのピックアップ同士の相性が抜群です!
ボディ内部はシンライン構造になっており、独特のホロウ感があります。
この構造により、重量は個体にもよりますが、3.3~3.6kgと軽量です!
コントロールは1Vol.1Tone、5Wayスイッチ仕様。
トーンコントロールはスタック構造になっており、回すことでリアのハムバッカーをシングルの様なサウンドに変化させる、いわゆるタップが可能となっております。
ボディバックはこんなルックス。裏パネルはピックガードに合わせたべっこう柄。
ネックジョイントはネックプレートを使用せず専用パーツを用いたジョイント方式。
ブリッジももちろんWilkinson製!テレキャスターの伝統的な3連サドルを採用。ジャキッとしたトーンを得られます。
そしてとくに注目すべきがアーム!テレキャスターシェイプながらシンクロナイズド・トレモロ・ユニットを搭載しております!!!
パーツ設計の世界の第一人者Trev Wilkinsonが手掛けているブランドなだけあり、パーツだけでもかなり面白い仕様が盛り込まれています。
裏にはもちろんシンクロナイズド・トレモロならではの裏バネ構造。ここだけ見るとストラトキャスター…
ボディにはダブルバインディング。カスタムテレキャスター的要素も盛り込まれています。
指板にはRosewood、ネック材にはMapleを採用。
ネック裏はサテン仕上げで、サラサラとした触り心地です。ネックシェイプは細すぎず太すぎずなCシェイプで、プレイヤーを選ばない仕様です。
ヘッドロゴはなんだかゴージャス…ヘッドシェイプもモダン的なシェイプで格好良いです。
ペグはWilkinson製のロックペグを採用。普通のペグに比べチューニングが安定し、弦交換も簡単です。
以上がこちらの商品のスペックとなります!
それではサウンド、各仕様についてです!
これだけクセのある(笑)仕様でありながら、サウンドは意外と扱いやすく音作りもしやすい印象です。
テレキャスターのシェイプにサドル、シンクロナイズド・トレモロの搭載によるストラトのようなアーム、シンライン構造によるホロウ感に、種類の異なる3PU搭載…様々なギターの良いところを掛け合わせたようなモデルで、「Fretking」というギターを新たに作り上げているな、と感じます。
ピックアップに関してはフロントのミニハムバッカーは甘くてクリアなトーン、センターのシングルは鋭くハイの抜けるサウンド、リアのハムバッカーは太くパワーのある音質。
各ピックアップごとで大きくサウンドキャラクターが変わるため、通常の3PU、5Wayのギターよりも圧倒的にサウンドの幅が広いです。
更にトーンノブはスタック構造になっており、回すことでリアハムバッカーサウンドをシングルサウンドに変化させる「タップ」が可能になっております。ノブを引っ張ったり戻したりするよりも簡単に切り替え可能で、まさに現場で扱うことを想定した便利システムだなと感じます。
この1本で一体どれだけの多彩なサウンドを出せるのか…扱うプレイヤーによっても異なるサウンドを出すであろう多様性、可能性に満ちた1本です!
そして気になるのはお値段ですよね!これだけこだわりの強いギター…いくらくらいだと思いますか?
答えは…なんと¥89,100(税込)!10万円を切ります!(2023年4月現在)
これは冒頭でも説明させていただいた通り、Fret-king Black Label シリーズの「手の届く価格でプロのギタリストの方でも、プレイ可能なクオリティを目指したシリーズ」だからこそ実現できた価格なのです!
「サウンドバリエーション豊富なギターが欲しい」という方や、「ちょっと変わったギターが1本ほしかった!」という方に非常におすすめです!
実際にどんなサウンドか聞いてみたい…という方は下記動画をチェック!
Fret-King公式Yoputubeチャンネルより、当モデルのサウンドサンプルです。
変わったルックスですが…しっかりとしたサウンドなんです!
Fret Kingは他にも変わったモデルや、面白い仕様のモデルが多数!今後も目が離せないブランドの1つです!
今回もご精読誠にありがとうございました!