00
森と木、そして音楽。
群馬県上野村。
面積の96%を豊かな森が占める、人口1,000人あまりの静かな村です。
森に囲まれたこの場所で、
木と向き合う時間を重ねてきました。
木目、硬さ、重さ、手にしたときの感触。
一本一本に違いがあり、その表情もまた異なります。
長い年月の中で培ってきた木を見る感覚と、
かつてベーシストとして音楽に向き合ってきた経験。
その二つが重なり、
MARU BASSは生まれました。
01
木と向き合う日々。
1991年、本格的に家具づくりの修行を始め、
1993年に自身の工房を開設。
椅子やテーブル、棚などの注文家具を中心に、
無垢材の特性を見極めながら、一つひとつ製作してきました。
求められるのは、ただ形をつくることではありません。
使う人、置かれる場所、用途を考え、
機能と美しさの両方を成立させること。
そうした木工の日々の中で身につけた
構造への理解や、木を見る感覚が、
現在のMARU BASSにも息づいています。
02
原点には、音楽があった。
木工の道に進む以前から、身近にあったのが音楽でした。
中学生の頃にベースを始め、
高校ではバンド、大学ではビッグバンドジャズへ。
エレクトリックベースだけでなくコントラバスにも触れ、
演奏する側として音と楽器に向き合ってきました。
家具製作のため演奏から離れた後も、
音楽への興味が消えることはありませんでした。
03
もう一度、木と音がつながる。
転機が訪れたのは2020年頃。
長く離れていた音楽への想いが再び動き始めます。
ただ、それは「もう一度演奏する」という方向ではなく、
これまで積み重ねてきた木工の経験を使って、
自分自身で楽器をつくるという方向へ向かいました。
木を加工してきた経験。
蓄積してきたさまざまな材。
そして、ベースを弾いてきた感覚。
それらを組み合わせながら、
独学で楽器製作への挑戦が始まりました。
04
木を選ぶことから、一本は始まる。
楽器用材として定番だから使うのではなく、
その木を手に取り、加工してきた経験から可能性を考える。
「この材なら、いい音になりそうだ」
「仕上げたときに、美しい表情が現れそうだ」
そんな感覚も大切にしながら、材を選んでいきます。
国産材を中心にしながらも、
構造やサウンドに必要であれば海外材も取り入れる。
樹種や組み合わせを固定するのではなく、
その木の個性に合わせて一本をつくる。
だから、MARU BASSに
まったく同じものはありません。
05
MARU BASS
設計。
木材の選定。
切り出し。
加工。
組み込み。
仕上げ。
一本のベースが形になるまで、
その工程を一人の作り手が丁寧に積み重ねていきます。
量産するためのベースではなく、
木との出会いと、そのときの発想から生まれる一本。
MARU BASSは、
木工で培ってきた技術と、
音楽への想いから生まれるハンドメイドベースです。