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FAQ

 
 
Q: アメリカ製ハンドビルドでなぜこの値段なのか?

A:アメリカン製ハンド・ビルドなのに何故この価格で販売できるのか?と良く聞かれることがあります。
Nashguitarsのギター&ベースは、自らがギタリストであるBill Nashが、より多くのプレイヤーに、今ではロックスターか実業家でなければ手の届かない価格となってしまった、しかし、やはり素晴らしい楽器であるヴィンテージギターのあの音、感触、ルックスと同等に使える楽器をリーズナブルな価格で届けるための努力という事に尽きます。
具体的には、ボディー・ネック、その他パーツを数社のサプライヤーより一度に多く仕入れることにより低価格になるようにしている事。家族中心での少人数オペレーション、効率的な受注生産体制を構築したことによるコスト削減。そして、基本的に細かいシェイプなどの要求をお受けするフルカスタムオーダーでなく、ある程度限定した部分だけのリクエストに応じるという形にしている事でこの価格を実現しています。 
ただコストダウンをしているだけではなく、より良い材を手に入れるために、故郷ロスから、良質なサプライヤー、ピックアップメーカーが多く集まっており、かつ、良質な木材が豊富にあるカナダとの国境に近いオリンピアに移り住み、工房を設立するなど、より良い“楽器”を作るといった姿勢を常に持ったブランドです。
 
Q:22フレットネックの物は可能ですか?
A: S81など標準で22フレット仕様のモデルを除き、オーダーをお受けしておりません。
 
Q:Nash専用Jason Lollarのサウンドがとても良いのですが、ピックアップだけ買えますか?
A: ピックアップだけの販売はしておりませんが、Nashguitarsのオーナー様には修理扱いでの取り付けは可能です。
※納期、修理金額は要お見積りとなります。
 
Q:金属パーツ類はどこのものですか?

A: 基本はGOTOHのものです。(Callahamブロックブロックなども可能ですが国内でチェンジします。),フレットはJimDunlop #6105,又は同等品を基本にしています。
耐久性、安定性、供給で選んでいます。又、Nashのインタビューにあるように、彼が思う良い音=ヴィンテージ・サウンドに合うパーツがGOTOHでした。
ベースペグにはSheller(シャーラー)のヴィンテージタイプ又は、GOTOHが使用されています。
 
Q:エイジド・パーツのみ買えますか?
A: パーツだけの販売はしておりませんが、Nashguitarsのオーナー様には修理扱いでの取り付けは可能です。
※納期、修理金額は要お見積りとなります。
 
Q:アッセンブリー内部で使用しているパーツはどんなものですか?
A:基本的に以下のものです。
CRL Switches
CTS Pots
Cloth Wrapped Wire
Sprague Orange Drop Capacitors (.001 and .047)
 (*初期モデルでは Ceramic Disc Capacitors op Capacitors)
 
Q:ネックシェイプの細かい指定はできますか?
A:ある程度のパターンに限定させていただいている関係上、細かい仕様変更などはお受けしておりません。
ギターモデルでは、Medium CかBoat (Large V)の二種類となります。ベースのネックはCシェイプのみとなります。
Nashのネックは、基本的にはFender USAや日本に流通している他のF系ギターに比べ、少し「太め」とお考え頂いた方がよろしいかと思います。上記以外のバリエーションは基本的にお受けいたしておりません。
 
また、より実践的に弾きやすい様に一般的なフェンダータイプより指板をフラット気味(10" radius)に設定しております。
JMやJGなど一部モデルは12"radiusに設定しております。
  目安:Vintage Fender is 7.25 Radius
     New Fenders are 9.5
     Gibsons are 12 Radius
     Ibanez are 14 Radius
 
Q:バインディングネックはできますか?
A:現在はJB-75モデル以外はお受けしておりません。
 
Q:当たり外れが少ないと聞きましたがどういうこと?

A:Nashguitarsで使用するボディーは、サウンド面を考慮した重量や木目などの基準を設けています。たとえば、ボディ重量を2.4Kg以下ものに限定、ネックもオールドライクなシングルロッド仕様のものを使用、サウンドバランスから木目の悪いボディを使用しない、良く乾燥されたトーンウッドとして鳴りの良いものを仕様、などなど、Nashguitarsの基準に準ずる物だけを使用しています。
塗装もオーガニックにするために、ネックは100%ニトロセルロースラッカーで、ボディは目止め材を施した後に、ニトロセルロースラッカーで塗装しています。
(ラッカーフィニッシュと表示してあってもニトロセルロースラッカーではないものは多く、サウンドも変わってきます。)というのも要因の一つでしょう。
 
Q:エイジド処理はどういう方法でやっているのですか?
A:これは企業秘密になります。エイジドにより、見た目はもちろん、塗装をより薄くする事が可能で、Nashguitarsの場合、ニトロセルロースラッカーを使用していますが、クラックが入りにくいほど薄く仕上げております。
 
Q:ロゴなしモデルはできますか?
A:現在、全てNashguitarsのロゴ有りとなります。
 
Q:ストラト、テレキャス、プレベ、ジャズベしかないの?
A:テレキャスターカスタムやシンライン、ジャズマスターやジャガー、テレマスター(テレ+ジャズマス)といったオフセットモデル、テレ12弦などもオーダー可能です。Gibsonのレスポールの再塗装、セッティングを施した“Les Paul Conversion”というものも製作しておりますが、Nashguitarsとしてのレギュラーモデルではございません。
 
Q:左利きモデルはできますか?
A:オプションで可能です。STに限ってJimiHendrix的左ボディの右用“ S-68HX”というモデルもございます。
 
Q:1ピースボディーでの製作は可能でしょうか?
A:基本的に2ピースです。サウンドや見た目という面でも2ピースを選択しています。 又、トレモロ無しのハードテイルブリッジ仕様も製作可能です。
 
Q:特殊な配線などもできますか?

A:基本的にお受けしておりません。入荷後に国内で改造という形でお受けする形となります。
ストラトのトーン配線は実用性を考え=フロント+センター・トーン&リア・トーンとなっております。
 
Q:オーダーの仕方は?
A:各モデルページより選択できる項目(カラー、ボディ、ネック、PU、オプションなど)を決めて頂きましたら メールまたは フォームで送信いただければ見積もりを返信致します。その後、代金総額、または頭金(手付金)として20%以上ご入金いただいた時点で正式受注とさせて頂きます。尚、カスタムオーダー=個人仕様で進めます関係上、オーダー後途中でキャンセルの場合は頭金(手付金)のご返金は出来ませんので、あらかじめご了承願います。
 
Q:オリジナルシェイプは可能ですか?
A:現在はお受けできません。
 
Q:ローズ指板のラウンド貼りは可能ですか?
A:スラブボードのみに限定しておりますので、お受けできません。
 
Q:エイジドしない塗装のモデルで製作は可能でしょうか?
A:Nashguitarsは全てエイジドとなりますが、多くのモデルでエイジド感の極少ないExtra Light Agedをご選択いただけます。
 
Q:T52などの50'sTLタイプにマイナスネジの使用は可能ですか?
A:現在は受注中止しております。
 
Q:69のような貼りメイプルの指板は可能でしょうか?
A:現在はMaple1Pのみになります。
※一部:5弦ベース、JB-75のBound&Block Neckの場合のみ貼りメイプル仕様になります。

Setting Tips

 
 

>>>「弱点克服」

 

  • F系ヴィンテージ系ギターの弱点とされる点がいくつかありますが、代表的なものが「指板のRがきつく弦高を上げないと弾きにくいこと。」「リアPUのちょっと痛い高音域、フロントPUの腰が弱い抜けの悪さ。」でしょう。多くの方が太いフレットに交換されたり、PUを交換したりします。Nashguitarsなら全く問題ありません。その他の弱点だった部分も含めて、ギタリストが作っているからこその視点で最初から全部クリアしています。手に入れたその日から即戦力がナッシュギター品質です!


>>>ビルダーとしての私たち“Nashguitars”の目標はシンプルです。

 

  • 手に取って、そのままの状態で、「弾きやすく、音が良く、扱いやすく、ステージでもレコーディングでも十分に使えるギター」であること、そして、私達自身がプレイヤーとしてそう感じるレベルでなければ決して出荷をすることはありません。
    私たちの考えるギターは、オーガニックで息をしているように反応が良くなければいけません。これを実現しているセッティング・ノウハウが、見た目が良いだけでなく、サウンドが良くて弾きやすいと言われることの最大の理由です。もちろん、あなたのギタースタイルや、使用弦の変更などによっては購入後にある程度の調整が必要な場合もあるかもしれません、それも元の状態が良くなくては出来ないことなのです。

     

>>>イントネーションは、ギター&ベース・プレイヤーにとって非常に重要です。

 

  • 私たちはまず、生鳴りが良く、サスティーンがあり、弾き手のプレイ・ニュアンスに的確に、スピーディーに反応するようにセッティングしています。
    一般的に鳴りを良くするためには弦高を上げテンションを強くするの簡単です。しかし、この状態では弾きやすさを損ねる場合があります。逆に、弾きやすさを求め弦高を低くし過ぎればサウンドを損ないます。
    私たちのセッティングは、10-46 ゲージの弦(ベースは 45-105)で、弾きやすく、かつ、ベストなテンション感を実現しすることに拘っており、これこそが Nashguitars の重要なポイントの一つです。一般的なギターにこのゲージを張ったときよりもかなり弾きやすく、サウンドも良いと感じるはずです。
    私たちは、出荷時に基本ダンロップの弦を使用しています。ベースでは 45-105 ゲージ・セット、ギターでは 10-46 セットを標準としています。ダンロップ弦は、他の弦よりも新品のブライトさは少し抑え目ですが、そのままの状態の音の持続が長く、Nashguitars が目指す"3時間のショウを確実なチューンでこなせる楽器である"ことにマッチしています。
    いずれにせよ、イントネーション、音質、明瞭性、弾きやすさ、音程の正確さ、サスティーンを維持するためにはなるべく新しい弦を使用してください。

     

>>>セットアップやメンテナンスにおいて、チューニングの問題はよく誤解されています。

 

  • ほとんどのチューニングの問題は、不適切なナットの高さ、溝の加工精度の悪さによって引き起こされることが多く、特にトレモロ(ビブラート)を持つギターの場合に多い問題です。
    弦がナットの溝を通ってスムースに動かない場合、そこでたるみが生じてしまい、それによってチューニングが狂いやすくなります。強く弾いた場合や、チョーキング・プレイ、トレモロ使用時などはなおさらです。もちろんサウンドそのものにも大きな影響を与えます。この様に、ナットの加工はとても重要であり、Nashguitars が特に注意を払っている部分の一つです。
    できるだけ均一なナット・テンションを維持できる様に加工を施し、適度な潤滑剤を使用してセッティングしています。(もしも、ナット溝が正しく調整されているかどうかを確認する簡単なテストをしたい場合、ナットとペグの間を押してみる。又は、トレモロを押し下げたあと戻した時に音程がシャープになってしまう場合、ナットの溝に問題がある場合が多く、要注意という証拠です。(稀に糸巻の問題でチューニングが不安定な場合もあります。)
    又、もしも、ナットに問題がある場合は、ロッキングチューナーやヘビーな糸巻を使っても狂いは解消されません。個人的な意見ですが、フェンダースタイルのギターには軽めの糸巻の方が良いサウンドだと思います。ロッキング・チューナーやヘビーな糸巻はその付加質量により実際にギターの共振や輝き、サウンドそのものがかなり変化します。

     

>>>ナットとイントネーションの関係もセットアップでよく誤解されているポイントです。

 

  • ロー・フレットでのイントネーションの問題は、99 %がナットの溝が高すぎることと、溝のカットが不適切であることが原因で発生します。ナットが高すぎると、弦を押さえるのに必要以上の圧力が必要となり、最初のいくつかのフレットで音程をシャープさせてしまいます。特に、巻弦でない 3 弦(G)はテンションへの反応が大きく、G #と A をプレイするときに顕著に出る問題です。
    私のナットの溝加工アプローチは、可能な限りゼロフレット付ギターのようにローフレットも軽くプレイでき、音程が正確であるようにすることです。ペグ側へ行くにつれて深くなり、弦のすり抜けが良くなるようにナット溝を加工しています。これにより、弦が最小抵抗で最も自然に動くようになり、弦のたるみ、ひっかりなどに起因するチューニングの問題解決に役立ちます。
    私たちのギターは開放弦を弾いた時に、ほんの少しフレットと弦が当たる音がすることがありますがこれは意図的なセッティングによるもので、他のフレットを弾いた時のギター・サウンドのそれを超えるものではありません。又、ここでいう当たり音はアンプを通した時には感じない程度のレベルです。一般的なメーカーのギターは、開放弦での当たり音を極度に避けるため、ナットが不必要に高く加工されています。これによってその音は出ませんが、弾き心地、音程やサウンドの質を下げています。
    もし、あなたが最近 Nashguitar を購入し、ナットが低すぎると思たり、当たり音がどうしても気になる場合は、ナットの問題ではなくネックそのものが過剰に真っ直ぐになっている場合がありますので、少しトラスロッドでの調整が必要かもしれません。ご自分で対応できない場合は、お気軽にNashguitarsディーラーショップにご相談ください。

     

>>>アクションは弾きやすさとサウンドを左右します。

 

  • 私たちは、一弦でフレットアウトせずに短三度(1音半)までチョーキングできるように調整しています。低い方のアクションは、指板のアールと E の弦の高さとが合うように調整されています。もしもあなたがアグレッシブなプレイヤーで、または完全なクリーンサウンドで演奏される場合、少し弦高を上げる必要があるかもしれません。
    ギターは単なる工業製品と違い、密着度が高ければ高いほど良いというわけではありま私たちは、ほぼすべてギター・ベースのネックとボディー接合部にシムを挟んでいます。
    これは、第一に、ネックとボディーの仕込み角度~ブリッジの高さをベストな状態にするためです。シム入りセッティングによって少しテンションが上がりサスティンが増します。何よりエッジが出過ぎず、アコースティックな響きが出て生鳴りのフィールが自然で程良くなります。又、右手でブリッジミュートする際にベターなセッティングになります。これはヴィンテージのフェンダーなどでもやっていた手法であり、最近の日本のハイエンドメーカーもシムの有用性に言及しています。もちろん、もっとタイトなセッティングにしたい方のために、私たちのセッティングではシムを除いてもブリッジサドルで調整可能な範囲になっています。ただし、シムを取ってみると鳴りの感じが変わり、音質がタイトになりすぎる可能性があります。

     

>>>私たちは非常に重要な機能を優先するために、わずかなご不便をおかけすること場合があります。

 

  • ほとんどのコンポーネント・ギターのネックは、工場生産時点で安定化溶液に浸漬されています。この管理方法は、湿度管理上の不良を少なくするという利点があります。肯定的な面だけに思えますが、この密閉処理はネックの共鳴を抑えてしまうことがあります。
    私たちのネックは、サウンドを重視し最適な共鳴を得るために、あえてシーラーや安定剤を使わず、100% ニトロセルロース・ラッカーを使用し仕上げています。(ボディは目止め材ののち、100% ニトロセルロース・ラッカーを使用。)エイジド処理して少しだけ剥がした後の処理においても、全てニトロセルロース・ラッカーです。これによって、多少は湿度の影響を受けることになりますが、その影響はNashguitars以外のブランドと大差はないレベルです。
    剥がすことで、顕微鏡レベルでほんの少しだけ木部が小さくなることで、金属であるフレットとの差が出て来ます。これに丁寧に磨きをかけ、最終的にはエッジも丸めるように仕上げています。一度完全に乾燥したネックは(不適切な湿度/温度を与えない限り)その後ほとんど変化することはありません。

     

>>>ネックはわずかに“余裕”を持っている必要があります。

 

  • 通常ネックは、ごくわずかな順反り状態であることがベターです。アグレッシブなプレイを好むギタリストは、より減の震動を大きくするために強くヒットします。そういう場合は、ビビリの原因となりますので、もう少し反らせることもできます。ギターセッティングは演奏スタイルによりますし、人それぞれです。
    ネックの正しい状態は、普通のチューニングでいつものプレイ・スタイルで持った時を想定し、その状態でベストになるように調整することが必要と考えます。(テーブル上に平らに置いただけでも、重力により、ギターを抱えた時とネックの状態は変わります。)
    簡単なチェック方法は、演奏位置で、フレットを押さえる方の手で6弦1Fを押します。ピッキングの手で同じ弦の最後のフレットを押してください。ネック中央付近に少量の隙間があるかどうかを確認します。1弦でも同じテストを行います。弦と指板の間に隙間がない場合はネックは真っ直ぐ過ぎるので、トラス·ロッドを少し緩めることが必要です。あまりにも多くの隙間が存在する場合はロッドを締める必要があります。
    これは非常に稀ですが、もしもネック側面の反りがかなり違っていると見える場合、プロにねじれを診断してもらう必要があるかもしれません。
    これはボルト・オンタイプのギターでよくあることですが、まれにネックが動くことにより、1 弦がフレットボードの端に 近づくことがあります。
    ブリッジは、中心位置セッティングされていて問題ありませんが、ネックは単にネック・ポケットにボルト・オンされているだけです。もしものときは、4 本のボルトを約半回転緩め、元の位置に戻し、ネックを慎重に押し引きしてください。その後、ボルトをタイトに締めてください。
     

>>>Nashguitars のポットはCTS を、SW は CRL を、コンデンサーは Orange Drop を使用しています。

 

  • もしも、ポットやスイッチにガリが発生した場合は、アッセンブリーを開き、ポットのはんだ近くにある小さな穴、スイッチの接点にコンタクト/電子クリーナーをスプレーして下さい。それでも消えない場合や頻繁に起きる場合は部品の交換が必要かもしれませんので、Nashguitars ディーラーショップにご相談下さい。
    ピックアップの高さは、私たちの標準ではフロント・ピックアップを中くらいの高さに、ブリッジ・ピックアップを高めに、弦に近くなるようにセッティングします。
    通常、一弦側をより弦に近づくようにし、6 弦側は音が不明瞭になるのを避けるために少し下げます。基本的にはあなたの耳で好みのサウンドになるように調整することで良いと思います。もしも、低音弦のサウンドがブーミーで複数の音がぶつかっているような、音程感が悪く感じる場合は 5,6 弦のマグネットを少し下げてみると効果がある場合があります。